イムノアッセイについて
イムノアッセイとは
イムノアッセイ(immunoassay)(免疫測定法、免疫学的測定法、免疫化学的測定法)は、抗原と抗体の反応を利用して抗原あるいは抗体を検出・定量する方法の総称です。1959年にBersonとYalowにより報告された放射性ヨウ素標識したインスリンと抗インスリン抗体を用いたラジオイムノアッセイ(Radioimmunoassay: RIA)(J Clin Invest. 38, 1996-2016)に始まり、現在では数多くの方法が存在しています。ELISA、ラテックス凝集法 (Latex Immunoassay, LIA)、イムノクロマトグラフィ (Lateral Flow Test, LFT)、Western Blottingなどもイムノアッセイに含まれます。
特異的で結合親和性の高い抗原抗体反応を用いるため、イムノアッセイではごく微量の標的物質を特異的かつ容易に測定することができます。タンパク質、核酸などの高分子物質から、合成医薬品やステロイドホルモンなどの低分子化合物まで様々な物質が測定対象となり、生体試料(血液や尿など)、環境試料(土壌、上下水など)、食品中などの広範囲の分析に応用されています。
Heterogeneous Immunoassay (非均一系)とHomogeneous Immunoassay (均一系)
イムノアッセイには様々な方法が存在し、目的や用途に応じて使い分けられていますが、代表的かつ最もよく用いられている系がELISAです。これは非均一系のイムノアッセイ(Heterogeneous Immunoassay)であり、抗体と結合した画分(bound, B)と遊離画分(free, F)の分離の操作(B/F分離。ELISAにおける”洗浄工程”)が必要となります。
一方、B/F分離(抗原抗体複合体の洗浄)を必要としない均一系のイムノアッセイ(Homogeneous Immunoassay)も存在します。Homogeneous Immunoassayは実験の簡便さ、迅速性、自動化との相性の良さなどの利点を有します。
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